本関係の仕事がしたいと思ったときに読む6冊

 

■売るひとたち

 

善き書店員


新刊書店で働く「普通」の人たちへのインタビュー集。
本が好きで入った人たち。でも業界構造から収益性は低く、また長期的に働きにくい環境のよう。
書店が1冊売ったときの売上は、書籍価格のたったの2割。
土日休めない、給与が安い、肉体労働で腰を痛める人が多い、そういったことから皆いやになってやめてしまう。
書店の現実。

 

本屋になりたい: この島の本を売る (ちくまプリマー新書)


沖縄の古本屋を一人でやっている女性が、その本屋をどう作ったか、
日々どう運営しているかを綴ったもの。もとは新刊書店で働いていたそう。
新刊と違い価格設定が自由、返品がない、古書ならではの流通方法など古本業界がよくわかる。
収益はぎりぎりだけど、何より自由なのが嬉しいとのこと。

 

マーケット感覚を身につけよう---「これから何が売れるのか?」わかる人になる5つの方法


「売る」には「マーケット感覚」が必要で、その事例がいくつか挙げられている。
そのうちの一つに本が挙げられている。
例えば不妊治療の段階ごとに参考にした本のリストなどは、不妊治療に悩んでいる人にはとても価値があり、でも巷では探しにくい。
そういった価値の発信は個人でもブログなどでできる。
「価値」の観点から考えて売ること。

 

■作るひとたち

 

小説家という職業 (集英社新書)


元工学部教授が、ビジネスとして始めた作家業について書いた本。
出版業界で働きたいのであれば、作家以外に儲かる道はない(表現はちょっと違うかも)とのこと。


漫画編集者


善き書店員と同じ著者のもの。
今度はその名の通り漫画編集者へのインタビュー集。


重版出来!(1) (ビッグコミックス)


漫画編集者を題材にした漫画。
上記「漫画編集者」に出てくる編集者が担当した本で、この重版出来!のエピソードも出てくる。
新卒で大手出版社に入り、漫画編集者として成長する主人公の物語。大手出版に新卒に入れるなんてスーパーエリートなので現実的にはあまり参考にならないかもしれない。。漫画そのものはものすごく面白い。